❀ お嬢様華伝 ❀

唯一、霧雫を飲めたのは…。


「…飛鳥?」

「そう!そいつだっちゃ!」


父ちゃんは、あたしにビシッと人差し指を向ける。


「飛鳥がどうしたの?」


あたしは、醤油せんべいをボリボリと食べながら、お茶を啜る。


「そいつもきてたっちゃ」

「きてたって、どこに?」

「ここに決まってるっちゃ」


飛鳥が…夕霧島に?


「へ〜。1人で、観光とか?」