❀ お嬢様華伝 ❀

でも今回ばかりは、到底納得できるものではなかった。


しかし父ちゃんは、さらにあたしが驚くことを口にする。


「そういえば、麗。あのボウズ、名前…なんだったっちゃ?」

「…ボウズ?」

「ほらぁ〜、去年ウチにきた…。長ぇ黒髪の…。え〜っと…、霧雫を飲めたボウズだっちゃ!」


霧雫を飲めたボウズ…?


父ちゃんは4人に霧雫を振る舞ったけど、その味とアルコール度数の高さに、3人は飲めなかった。