❀ お嬢様華伝 ❀

「あん?だけど、麗…おめーは飲むっちゃろ?」


そう言って父ちゃんは、握っていた酒瓶をあたしの顔の前でチラつかせる。


その酒瓶のラベルには、『霧雫(キリシズク)』と書かれてあった。


「霧雫…!」


一瞬にして、あたしの目の色が変わった。


霧雫というお酒は、島のキレイな水から作った、夕霧島の地酒。


実は…あたし、このお酒が大好きなんだっちゃ♪