❀ お嬢様華伝 ❀

“ただし、お前になにかあったとしても、助けてなんかやらねぇからな”


なぜか、こんなときに飛鳥の顔が頭に浮かんだ。


なっ…なんで、飛鳥がっ…!


べつに飛鳥のこと、…かっこよくともなんとも思ってないんだからね!


あたしは、頭の中の飛鳥を打ち消す。


祭りは夜遅くまで盛り上がり、あたしが家に帰ったのは、日付が変わる前だった。



「麗!いつまで寝てるっちゃ〜!!」