❀ お嬢様華伝 ❀

「うんっ。なんか、目が覚めちゃって…」


すでに制服に着替えて、洗面台の鏡の前で髪を整える桜子。

その隣で、スウェット姿のあたしは顔を洗っていた。


「そういえば、あいつらどうなったの?」

「…うふふっ♪みなさん、がんばってくださっていますわ」


そう言って桜子は、携帯の画面をあたしに見せた。


そこには、顔をしかめて腕立て伏せをしている…あの男たち6人の姿が写っていた。