❀ お嬢様華伝 ❀

振り返った先には、…驚いた顔をして部屋の端に突っ立っている桜子がいた。


「麗さんの大きな声が聞こえたので、慌ててきたのですが…」

「桜子っ…」

「…麗さん。今の話…本当ですの…?」


まんまるの目をさらに丸くして、あたしを見つめる桜子。


もしかしたら、とぼけたら…やり過ごせたかもしれない。


でも、当事者の桜子に嘘をつくなんてこと…できるわけがなかった。