❀ お嬢様華伝 ❀

「さっき階段から転んで、頭をぶつけました」


サラッと飛鳥が言った。


…えっ。

階段で転んだ…?


「自分、おっちょこちょいなもので…」

「…そうでしたの。お気をつけになさってくださいね」

「ありがとうございます」


桜子に微笑む飛鳥。


あたしのときとは違って、今まで見たこともないような飛鳥の丁寧な対応。


どうやら、他人に対する愛想だけはいいみたい。