❀ お嬢様華伝 ❀

「…いや。お嬢様は、ドア蹴破らねぇと思うけど」


小声で呟く飛鳥も、今は無視!


「桜子は無事なんでしょうね…!?」


オラオラと威圧的に、男の前に歩み寄る。


「うわぁぁぁ…!やめろぉぉお!」


まるで、恐ろしい妖怪でも見たかのような悲鳴に近い声を上げて、男は部屋の隅にうずくまる。


「ねぇ、ちゃんと聞いてる!?」


怯える男の胸ぐらを掴み、金剛力士像かの如く睨みつける。