❀ お嬢様華伝 ❀

金を確認次第、桜子は解放すると言われた。


「ヤバイじゃん!中身見られたら、偽物だってバレちゃうよ…!」

「大丈夫だっつーの!俺の描いた札は、暗がりで見ただけじゃわかんねぇよ!」

「でも…」

「それに、要は…バレなきゃいいんだろ?」


ニヤリと口角を上げる飛鳥。



そして、1時間後。


あたしは、なけなしのお金でタクシーに乗って、身代金受け渡しの港までやってきた。