❀ お嬢様華伝 ❀

あたしのこと…、“麗”って呼んでくれた。


「なに、ボサッとしてんだよっ。早く行くぞ!」

「う…うん!」


あたしは、蛍のあとに続いた。



20分後、バロン到着。


「さぁ、飛鳥!約束通り、布川くんとそのアタッシュケースを持ってきたわよ!」


あたしは、黒いソファーに座る飛鳥の前に、伸びた布川くんとアタッシュケースを放り投げた。


「へ〜。まさかとは思ったけど、やればできるじゃん」