❀ お嬢様華伝 ❀

あえて、周りに聞こえるようにそう言う。


無理くりだけど、気絶している布川くんは“眠っている”という設定。


でも、どうしようっ…。

布川くん、しばらくは起きないだろうしな〜…。


…そのときっ。


「ナイスだ、麗!」


そこへ現れたのは、蛍だった。


「…ちょっと、あんた!今までどこにっ!」

「ずっとお前らのあとをつけてたよっ。…それよりも、早くそのアタッシュケースを奪えっ!」