「和翔くん!?」


ドキリ、と胸が騒ぐ。


だってこれじゃまるで、デートみたいじゃない。


いや、あ、デートなのか…?


で、でも手を繋いでお出掛けなんてしたことないし、ドラマだけの世界なんじゃないの!?


と、とにかく…!


「恥ずかしいから、やめよ…?」


集まる視線。


耐えられなくなり必死に声を出す。