何か、和翔くんがよく分からない。 私を脅してくると思えば、デートに誘ってきたり。 楽しみにしている、って言ったり。 まるで、恋人同士みたい。 「よし、そろそろ電車来るぞ。」 「あ、そうだね。」 切符を改札に通して、ホームに向かおうとすると。 「行くぞ。」 聞こえた瞬間、引かれた手。