振り替えると、目に入る彼の姿。


黒のジャケットに、白シャツ。


キチッとしたパンツ。


その姿は、思わず言葉を失いそうになるほど見慣れないもので。


「…か、」


「へ…?」


「ボーッとしてるけど、まだ体調悪いか?」


不意に私は、ボーッとしていたみたい。