新しい命が、まだ小さい命が、いまここにある。


失われれば、生まれる命もある。


それが、今ここに。


「ねえ、」


「ん?」


「和翔ってさ、私のこと1番大切?あ、1番は愛翔かな?」


「いや、どっちも1番。」


つまらない質問だったが、彼は笑顔で答えてくれた。