ああ、俺…死ぬんだ。 もう、しんどい…んだ。 有華ちゃんの顔がだんだんぼやけてきた。 「お兄ちゃん?お兄ちゃん?」 「救急車は、まだか!?」 有華ちゃんのお父さんは、必死になって止血をしていた。 けど、血は一向に止まらない。 「有華ちゃん…ありがとう。」