「有華ちゃん!」 キキーー!!!ドン!!! 気付いたときには、有華ちゃんを守るように俺は車に跳ねられていた。 冷たい、コンクリートに全身を打ち付ける。 一瞬の激しい痛みの後は、何も感じなかった。 「駆お兄ちゃーーん!!!」 ああ、有華ちゃんの泣き顔が目に浮かぶ。