「じゃ、帰ろっか。」 お祈りも終わり、病院に戻るために少女の手を取る。 「お兄ちゃん、」 「ん?」 「お兄ちゃんの名前、教えて?」 ああ、そう言えば名乗ってなかったっけ。 「お兄ちゃんの名前は、伊藤 駆だよ。」 「駆お兄ちゃんね!私は、有華だよ!」 「有華ちゃんね。」