「ここって、何か願い事でもするのか?」 「そう!」 そう言って、俺の手を再び強く握りしめ走り出す。 「走っちゃダメだろ!」 心臓病って、俺のイメージかもしれないが急激な運動をしてはいけない気がする。 「少しなら、平気!」 俺と君は、賽銭箱の前に立つ。