「祐香の外出許可は、明日出るみたいだから、連れてくよ。阿瀬ヶ浜だよな?」


「はい、頼みます。」


次の日、


阿瀬ヶ浜に祐香を呼び出してもらった。


優しい月明かりに照らされて、俺は砂浜に腰を掛けていた。


「あれ…駆くん?」


「祐香?」


不自然じゃなかっただろうか。