「その相手は…」


あなたが、いいな。


って言おうとしたが、これ以上言葉が出なかった。


「…目、開けていいぞ。」


「…っ!!!」


和翔くんは右手を差し出し、膝まづく。


「今まで傷つけたこと、俺は、これからも忘れるつもりはない。だから、祐香も忘れないで欲しい。」


「…んっ、」


ああ、今私…幸せだ。