「もう、いない…って。駆くんは、イギリスに留学してるだけですよね?また、帰って…え、どういうことですか?」 私が聞くと、しまった!というように声を詰まらせる。 「…はあ、」 と、ため息をつく和翔くんの姿。 「ちょ、どういう…」 「…おばさん。祐香には、俺から伝えますから、先に行きますね。」 強く手を引かれ、私が連れていかれたのは事故現場から少し離れた場所。