俺が、こいつを家に入れたのは一回だけ。 祐香に、見られたときだけだ。 何となく、その時から家に入れるのが嫌になった。 何となく、嫌だ。 「無理。」 「祐香ちゃんは、入れるのに?」 「最近は、入れてねーよ。」 「ほんとに?私が、彼女だから?」 「祐香が、好きだから。勘違いすんな。」