何度でも、愛を叫ぶ。



「なあ、大丈夫か?お前と付き合ってたら、あの子…」


「だから、知られないようにしてるんだ。おじさんが、和翔先輩から陸上を奪ったなんて知られたら、祐香はきっと。」


誰しも、隠したいことはある。


私だって、いくつか…ある。


だから、聞かなかったことにしよう。


プルルルるー


「もしもし、あれ…祐香ちゃん?」


「おじさん。」


私が電話を掛けたのは、ある人だった。