何度でも、愛を叫ぶ。



「ほら、祐香ちゃん、和翔くん!開会式に行こう。」


幼なじみの美里ちゃんのお母さんに呼ばれると、私たちは急いで向かう。


「今、行きます!」


「行くか。」


「うん。」


祐香、って呼ばれること。


大人っぽくなった、って言われること。


ドキドキした、って言われたこと。


それが、嬉しいって思ってること和翔くんにはどうか伝わりませんように。