自室に戻った柚葉は、机の引き出しから見取り図を出してにまにましていた。
資金を抑えるために内装にはこだわらないでおこうと思っていたのだが、朔という出資者が現れたため、多少はきれいにできる目途がついて、にまにま。
「ねえ柚葉、輝夜さんのことだけれど」
「え?ああ、私は別に今のままでいいですよ?別に…鬼灯様に…だ、抱かれたいとか思ってませんから」
「そう?でも私と朧さんでちゃんと知識は与えたんだから、もしそういう雰囲気になったらちゃんと思い出して活用するのよ?」
「あの…あれって参考になります?主さまや雪男さんがすごいだけであって普通の人は…あ、あんなことやそんなことしないんじゃ…」
「どうかしら、でも輝夜さんは多分そっち方面は経験豊富だと思うの。色々知っておくことはいいことだと思うわよ」
――輝夜の視線は感じていた。
肩を落としてこちらを見ていたことや、‟何故?”という顔で見ていたことも。
ああして無視を続けるのは限度があるし、輝夜の器用さは今となってはもうなくてはならないため、創作活動をやめられるのも困るし、自分の心も輝夜を嫌いになったわけではない。
「私の態度…ひどかったでしょうか」
「そうね…輝夜さんしょげてたわよ。でもあの人も極端なことやってるんだから、あなたも謝る必要ないと思うけれど、普通に話した方がいいんじゃないかしら」
見取り図を手に廊下を歩きながらそう提案してくれた凶姫の言葉に頷いた柚葉は、居間に戻ると一斉にこちらを見た朔たちににこっと笑いかけた。
「主さま、これ見取り図です。あの…色々内装にこだわってもいいですか?」
「うん、どうしたい?」
優しい朔の笑みと言葉にぱっと顔を輝かせた柚葉は、朔の隣で居心地悪そうに身体をもぞもぞしている輝夜の隣にすとんと座ってちらりと横目で見られると、その顔を覗き込んだ。
「鬼灯様にも手伝ってもらいますから。こき使いますよ」
「え?ああ、それは…はい、お任せを。なんなりと命じて下さい」
安心したように微笑んだ輝夜をやっぱり好きだと思う。
けれど今はこれでいいんだ、と両者そう思いながら皆で見取り図を覗き込んだ。
資金を抑えるために内装にはこだわらないでおこうと思っていたのだが、朔という出資者が現れたため、多少はきれいにできる目途がついて、にまにま。
「ねえ柚葉、輝夜さんのことだけれど」
「え?ああ、私は別に今のままでいいですよ?別に…鬼灯様に…だ、抱かれたいとか思ってませんから」
「そう?でも私と朧さんでちゃんと知識は与えたんだから、もしそういう雰囲気になったらちゃんと思い出して活用するのよ?」
「あの…あれって参考になります?主さまや雪男さんがすごいだけであって普通の人は…あ、あんなことやそんなことしないんじゃ…」
「どうかしら、でも輝夜さんは多分そっち方面は経験豊富だと思うの。色々知っておくことはいいことだと思うわよ」
――輝夜の視線は感じていた。
肩を落としてこちらを見ていたことや、‟何故?”という顔で見ていたことも。
ああして無視を続けるのは限度があるし、輝夜の器用さは今となってはもうなくてはならないため、創作活動をやめられるのも困るし、自分の心も輝夜を嫌いになったわけではない。
「私の態度…ひどかったでしょうか」
「そうね…輝夜さんしょげてたわよ。でもあの人も極端なことやってるんだから、あなたも謝る必要ないと思うけれど、普通に話した方がいいんじゃないかしら」
見取り図を手に廊下を歩きながらそう提案してくれた凶姫の言葉に頷いた柚葉は、居間に戻ると一斉にこちらを見た朔たちににこっと笑いかけた。
「主さま、これ見取り図です。あの…色々内装にこだわってもいいですか?」
「うん、どうしたい?」
優しい朔の笑みと言葉にぱっと顔を輝かせた柚葉は、朔の隣で居心地悪そうに身体をもぞもぞしている輝夜の隣にすとんと座ってちらりと横目で見られると、その顔を覗き込んだ。
「鬼灯様にも手伝ってもらいますから。こき使いますよ」
「え?ああ、それは…はい、お任せを。なんなりと命じて下さい」
安心したように微笑んだ輝夜をやっぱり好きだと思う。
けれど今はこれでいいんだ、と両者そう思いながら皆で見取り図を覗き込んだ。

