結局委員会は長くて、
仕事がとにかく多いらしいということだけが説明された。


「頑張ろうね、愛海ちゃん…」



「うん…」


座ってただけのはずなのに、
部活の後よりもぐったりする。



「千秋先輩、好きな人いそうだったね」



「そうだね〜」



「七菜先輩だったらどうしよう!」



この前のハグは誤解だったけど、
はっきり恋愛感情があるかどうかは聞いてないし!


「私がどうかした?」



七菜先輩がひょこっと背後から現れる。


「七菜先輩が千秋先輩のこと好きなのかなって話てたんです」


愛海ちゃん直球!!
最近本当にさばさばしてきた気がする。

七菜先輩はきょとんとしてすぐゲラゲラ笑いだした。


「あははは!私が千秋を!?
無い無い!!大丈夫大丈夫!
綾乃ちゃんの気持ちはダダ漏れだから♪」


私の肩をぽんぽん叩いてくる。



「いつから気づいてたんですか!?」



「うーん最初から?
私、輝よりも早く気づいてた自信あるよ!」



「嘘!?」



「嘘じゃないよ。それに私、彼氏いるしね!」



「「えー!?」」



ぐっと親指を立てる七菜先輩に今度は2人でびっくりする。


七菜先輩は「ちょっと失礼だよ!」とツッコミながら話してくれる。



「2人はあんまり知らないと思うけど、実は去年のキャプテンなんだよね」



「え!?あの今3年の!?」



「イケメンの!?」



6月で引退した背の高いメガネの先輩を思い出す。
知らなかった!!

「そ。これ、千秋にも言ってないから内緒ね。
あいつ隠し事できないし」



「分かりました」


「了解です!」