叫んで助けを呼ぼうと思えば呼べるし
そっと抱きしめられている腕は振り払おうと思えば払えそうなのに
そうすることができなのはどうしてかなんてこと
……もう、わかってる……。
「梁ちゃん」
「…………」
「大好き」
「黙れ」
「黙れないよ」
「黙れ黙れ黙れ!」
「黙ればイケメンだから?」
「イケメンって、自分でいうな」
「この顔に生まれてきて良かったなって思う」
「ナルシスト」
「そんなんじゃないよ?」
「じゃあなに」
「梁ちゃんに気に入ってもらえたからだよ」
「あんたの基準は……あたしだけなの?」
「愛」
「めぐ……む」
「なに?」
「ムカつく」
「そんなこと、言わないで」
だって、ほんと、ムカつく。
そっと抱きしめられている腕は振り払おうと思えば払えそうなのに
そうすることができなのはどうしてかなんてこと
……もう、わかってる……。
「梁ちゃん」
「…………」
「大好き」
「黙れ」
「黙れないよ」
「黙れ黙れ黙れ!」
「黙ればイケメンだから?」
「イケメンって、自分でいうな」
「この顔に生まれてきて良かったなって思う」
「ナルシスト」
「そんなんじゃないよ?」
「じゃあなに」
「梁ちゃんに気に入ってもらえたからだよ」
「あんたの基準は……あたしだけなの?」
「愛」
「めぐ……む」
「なに?」
「ムカつく」
「そんなこと、言わないで」
だって、ほんと、ムカつく。