ヤンデレくんとツンデレちゃん

それからの試合は、それまで以上に凄かった。


アイツのスピードが更にあがって、

だけどそれは白熱というよりは

……暴走、とでもいおうか。


「今の、なにもアイツがシュートすることなかったのに」

「ひとりでプレイしてるね、闇雲くん」


やみくもにバスケするんじゃ、ないっ!!


チームメイトを置いてけぼりにして試合してるアイツ。

ワンマンプレイにも程がある。


あれじゃ、点数とれたとしても

アイツの息が続かないんじゃないの?