「仲いいわけじゃないよ。付きまとわれてるだけ」

「でも、梁ちゃん、楽しそうだよ?」


……え?


あたしが?

楽しそう?


「やめてよ」 


好きなのは闇雲愛のルックスだけだ。

こんな奇天烈野郎といて楽しいわけがない。


鑑賞する分には美しい。

黙っていれば、美しい。


口を開くと、


「籍はボクの18の誕生日に入れよう。挙式は、そうだなぁ、海の見える教会で2人きりでヒッソリとあげるのもいいね。ハネムーンなんだけど……」


ぶっ飛んでいる。


「勝手に話を進めるな」

「ごめん梁ちゃん……大事なことは、ゆっくり相談しながら決めようね」

「そういう問題じゃない」