「どう思ってる?」

「なにが?」

「ジュリエット役」


よくぞ聞いてくれました。


「嫌すぎるよ!!」

「そっか」

「押し付けもいいとこ。争奪戦なんて恥晒すだけだし……」

「僕ね、板野さんがやりたいなら応援したい」

「!」

「だけど無理矢理やらされそうになってるなら、実行委員にかけあってみようか」

「え……いいの?」

「花澤さんにしてもらって、闇雲の言い出した無茶な話は撤回してもらうよう頼んでみる」


それは有り難い……!!


「委員長の眼……御影くんからの頼みならきっと通るよ。心強すぎる」

「正直なところ、僕もジュリエットは板野さんより花澤さんがいいから」