そして、七瀬君は私を人目につかない路地裏に連れていき そっと抱きしめて 首筋に黒田君につけられた痕(あと)を優しく消毒してくれた 不思議と恐怖感が和らぎ温かい気持ちにさせられた 「今日の七瀬君は優しいです」 「いつも優しくしてるだろーが」 とぶっきらぼうに答えた七瀬君 に私は笑顔を見せた