あたしは警察へ電話しようとした。

しかし、滋賀県では電話なんて通じなかった。


「ファック！」


あたしは駐在へと走った。


「おまわりさん。私の大切なお相撲さんがサングラスに襲われてるんです」

「ハァ？」


でも、おまわりさんもマトモに取り合ってくれなかった。

東京から来た小娘の言葉なんて、信じてくれないんだ……。

私は、悔しくて、悔しくって……。


涙が、止まらなかった……。




――翌日、ヒロシは溺死体で発見された。