「じゃ、私と付き合おうよ!敦貴が彼氏になってよ」
長い足を交互に組んで、キラキラのネイルをしている手で俺の腕を誘うように触る。
「なに言ってんの、お前」
こんなんで俺が落ちるわけねーだろ。
そもそも以前コイツと付き合ったことがあったけど3日目で元カレとよりを戻すことになったとか言って俺を振ってきたのはそっちじゃん。
しかもその元カレとも結局長続きしなくて、その間に何人の男と付き合った?
「少しは真面目な恋愛でもしろよ」
ぽろりと口から出た言葉。
「はあ?敦貴にだけは言われたくないんですけど!」
そりゃ、そうだ。
俺は今まで真面目な恋愛なんてしたことがない。
べつに身体だけの関係と割り切って付き合ってたわけでもないけど、例えすぐ別れることになっても振られても「ふーん」って感じで終わってた。



