でも陽太と一緒にお昼を食べるというのは、私の心を踊らせた。

私は迷わず承諾し、席を立つ。


「ねーねー!」

私たちの会話を見ていた二人の女子生徒が、近寄ってくる。

顔には〝私たちもいれて〟と書いてあるよう。

陽太の顔を見ると、あまり嬉しそうではなかった。
表情にはあまり出ていないけれど、私、そういうのは鋭いから…。


「ふたりって、仲良いんだね」

「ほんと、山本さんって一人ぼっち〜って感じだからびっくり」


どこの学校にもこういう生徒はいるんだな。
ミーハーというんだろうか。


一人ぼっち、やっぱり私はそう見えていたみたい。

いつもならホッと安心するのに、今日はなぜか…。