家に帰ると、そこは真っ暗だった。


5年前、お父さんが再婚した相手の女性はすごく良い人で。


〝莉々奈ちゃん、これからよろしくね〟

まだ幼い私に優しい微笑みを向けてくれた。


私が3歳のときに亡くなったお母さんを思って、再婚に反対した私。

だけど新しいお母さんはそんな私を気遣ってくれていたから、すぐに私たちは打ち解けることができた。


連れ子の2歳上のゆいお姉ちゃんは、背が高くて頭の良い人。