障害物の練習は、学校にない竹馬以外は体育の授業で練習したけど、借り物の内容は当日にしかわからないシステムで、障害物が終わった順にくじを引いて決まる。
それこそどっかから借りてきたのだろう竹馬に少しフラついたけど、あとの障害物は楽勝で、あたしは2番目にくじを引いた。
「……!」
どうしよう…困った……。
くじの中身を確認したあたしは、固まってしまった。
でも、みんなが続々とくじを引きに来る…探すしかない。
見ればみんなも戸惑っているような足取りで、きっとあたしのみたいに、困らせる内容が書かれているのだと思った。
それでも、何とかゴールまでたどり着くためには、指示されたモノを借りて来なければならない。
「い、一緒に…来て欲しいんだけど……」
あたしの"借り物"は物ではなくて人で、迷ったけど、頭の中に浮かんだ人はひとりだけだった。
「え、俺?」
きょとんとしながらあたしを見ているのは菊谷くんで、あたしは黙って頷いた。
それこそどっかから借りてきたのだろう竹馬に少しフラついたけど、あとの障害物は楽勝で、あたしは2番目にくじを引いた。
「……!」
どうしよう…困った……。
くじの中身を確認したあたしは、固まってしまった。
でも、みんなが続々とくじを引きに来る…探すしかない。
見ればみんなも戸惑っているような足取りで、きっとあたしのみたいに、困らせる内容が書かれているのだと思った。
それでも、何とかゴールまでたどり着くためには、指示されたモノを借りて来なければならない。
「い、一緒に…来て欲しいんだけど……」
あたしの"借り物"は物ではなくて人で、迷ったけど、頭の中に浮かんだ人はひとりだけだった。
「え、俺?」
きょとんとしながらあたしを見ているのは菊谷くんで、あたしは黙って頷いた。



