「え?なに?そんな小さい声じゃ、聞こえないし」
佐久田くんは、悪ガキみたいな顔でニヤニヤしていた。
「…」
確かにあたしの声は小さいけどさ、こういうこと言わなきゃもっといいヤツかもしれないのに。
「あっ、おい夢希!待てってば!」
あたしは佐久田くんを無視して、クラスの応援席に戻った。
小野さんがほわわんとした笑顔で迎えてくれたけど、それも適当にかわして。
「次の次、夢希の借り物障害物競争じゃない?」
菊谷くんに言われプログラムを確認すると、本当にそうだった。
次の次ってことは、これから始まろうとしている競技が始まったら、スタンバイしなければいけない。
「頑張ってなー」
「…」
ホントに今日はヒマなしだ。
あたしの出る借り物障害物競争は、まずハードル走があって、その先にあるマットの上で前転をくり返し、竹馬、網くぐりをしてから、借り物をしてゴールするというもの。
佐久田くんは、悪ガキみたいな顔でニヤニヤしていた。
「…」
確かにあたしの声は小さいけどさ、こういうこと言わなきゃもっといいヤツかもしれないのに。
「あっ、おい夢希!待てってば!」
あたしは佐久田くんを無視して、クラスの応援席に戻った。
小野さんがほわわんとした笑顔で迎えてくれたけど、それも適当にかわして。
「次の次、夢希の借り物障害物競争じゃない?」
菊谷くんに言われプログラムを確認すると、本当にそうだった。
次の次ってことは、これから始まろうとしている競技が始まったら、スタンバイしなければいけない。
「頑張ってなー」
「…」
ホントに今日はヒマなしだ。
あたしの出る借り物障害物競争は、まずハードル走があって、その先にあるマットの上で前転をくり返し、竹馬、網くぐりをしてから、借り物をしてゴールするというもの。



