「そうだよねー、違うよね。本当に何から何までごめんね」
そう言って小野さんは、ふにゃっと笑った。
なんか、小野さんとあたしのお母さんのほわほわした雰囲気が、少し似てるかも。
「ふふ…」
「あ!ほら、笑った!可愛い!」
「え…」
小野さんがお母さんと重なって面白く思ったあたしは、いつの間にか声に出して笑っていたみたいで。
「や、やめてよさっきから。可愛いとか言うのも、やめて」
なんかもう、色々恥ずかしい……。
"そんな顔するなって、かわいいねって意味で言ってんだから"
「…」
なぜだかあたしは、菊谷くんの言葉を思い出していた。
「井上さんと、色々話せて良かった。また明日ね!あ、わたしの家、もう少し行ったとこなんだけど、今度遊びに来てね!」
「じゃあね」と元気に手を振る小野さんと別れたあたしは、マンションのエントランスを抜けた。
そう言って小野さんは、ふにゃっと笑った。
なんか、小野さんとあたしのお母さんのほわほわした雰囲気が、少し似てるかも。
「ふふ…」
「あ!ほら、笑った!可愛い!」
「え…」
小野さんがお母さんと重なって面白く思ったあたしは、いつの間にか声に出して笑っていたみたいで。
「や、やめてよさっきから。可愛いとか言うのも、やめて」
なんかもう、色々恥ずかしい……。
"そんな顔するなって、かわいいねって意味で言ってんだから"
「…」
なぜだかあたしは、菊谷くんの言葉を思い出していた。
「井上さんと、色々話せて良かった。また明日ね!あ、わたしの家、もう少し行ったとこなんだけど、今度遊びに来てね!」
「じゃあね」と元気に手を振る小野さんと別れたあたしは、マンションのエントランスを抜けた。



