何で一緒に帰らなきゃいけないんだ……だいたい帰る方向逆じゃん。
ヘラっと笑う佐久田くんの顔をよく見れなくて、あたしはくるりと背を向けた。
うまく言えないけど、佐久田くんの笑顔は性格そのままって感じで真っすぐすぎて…直視出来ない時がある。
「夢希もう帰んのー?」
「…」
一歩、足を前に出そうとしたら、今度は菊谷くんに呼び止められた。
相変わらずいいチームワークしてんじゃん…。
なんて感心している場合じゃない、転校してきてもうすぐ1カ月になるあたしだけど、やっぱり絡まれるのはいい気分がしないし、出来ればひとりで居たい…それなのにこの2人は本当に相変わらずなんだから。
仕方なくあたしは、3人で教室を出た。
「じゃあな〜夢希!」
校舎を出ると。佐久田くんは子供みたいに手を振ってきた。
「……」
眩しくてーーー直視出来ない。
6月の太陽は、まだ高かった……。
ひとり歩きだしたあたしの身体は、その内側からあたたかだった。
ヘラっと笑う佐久田くんの顔をよく見れなくて、あたしはくるりと背を向けた。
うまく言えないけど、佐久田くんの笑顔は性格そのままって感じで真っすぐすぎて…直視出来ない時がある。
「夢希もう帰んのー?」
「…」
一歩、足を前に出そうとしたら、今度は菊谷くんに呼び止められた。
相変わらずいいチームワークしてんじゃん…。
なんて感心している場合じゃない、転校してきてもうすぐ1カ月になるあたしだけど、やっぱり絡まれるのはいい気分がしないし、出来ればひとりで居たい…それなのにこの2人は本当に相変わらずなんだから。
仕方なくあたしは、3人で教室を出た。
「じゃあな〜夢希!」
校舎を出ると。佐久田くんは子供みたいに手を振ってきた。
「……」
眩しくてーーー直視出来ない。
6月の太陽は、まだ高かった……。
ひとり歩きだしたあたしの身体は、その内側からあたたかだった。



