「じゃあ俺と夢希で行ってくるわ」
「え……ちょ、なに…」
訳のわからないまま菊谷くんに腕を引かれ、立ち上がるしかないあたし。
こんなとこで自己中発揮しないでよ。
「待って、どこ行くの…?」
「来てみればわかるから」
ちょっとみんな見てるよ…あたしの腕から手を放して。
なぜか得意げな菊谷くんについて行くしかなかったけど、佐久田くんは本当に席を立つ様子がなく、「じゃあな」と言って手をあげていた。
「わかった、行くから…放して」
「よし、そうこなくっちゃ」
教室から出たところで、ようやく解放されたあたし。
ふぅと息を吐いた。
「夢希ってさ、」
あまり目立たないように菊谷くんの後ろを歩いていたら、ふいに振り返って話しかけてきた。
あたしが何も言わないでいると、菊谷くんはくすくすと笑いだした。
「…なに?」
「え……ちょ、なに…」
訳のわからないまま菊谷くんに腕を引かれ、立ち上がるしかないあたし。
こんなとこで自己中発揮しないでよ。
「待って、どこ行くの…?」
「来てみればわかるから」
ちょっとみんな見てるよ…あたしの腕から手を放して。
なぜか得意げな菊谷くんについて行くしかなかったけど、佐久田くんは本当に席を立つ様子がなく、「じゃあな」と言って手をあげていた。
「わかった、行くから…放して」
「よし、そうこなくっちゃ」
教室から出たところで、ようやく解放されたあたし。
ふぅと息を吐いた。
「夢希ってさ、」
あまり目立たないように菊谷くんの後ろを歩いていたら、ふいに振り返って話しかけてきた。
あたしが何も言わないでいると、菊谷くんはくすくすと笑いだした。
「…なに?」



