《おはよう。俺のヤマプリントどう?わからないところがあったら連絡してね》
「…」
今日は菊谷くんからもラインがきて、それは相変わらず爽やかな風が吹いてくるようだった。
それなのにあたしときたら、解答用紙つけてくれたら良かったのに…なんてことをまだ思っていたりするから、かわいくない。
でも…またひとつ増えたトーク画面を見つめるあたしは、少しふわふわとしていた。
不思議な感情が、わき上がる。
それはきっと、親しげに接してこられたり、親切にされたりすることに慣れていないせいだと、自分の中でそう解釈していた。
明日は中間テスト、もし結果が良かったら菊谷くんにお礼を言うべきかな。
「…」
ラインの返事もちゃんと出来ないあたしに、そんなことが出来るのだろうか。
「夢希ちゃーん、ケーキ食べるー?」
リビングにいる、少し前に帰ってきたお母さんの声が、小さく聞こえてきた。
もう夕方の5時じゃん、こんな時間にケーキだなんて少しは考えてよね。
「…」
今日は菊谷くんからもラインがきて、それは相変わらず爽やかな風が吹いてくるようだった。
それなのにあたしときたら、解答用紙つけてくれたら良かったのに…なんてことをまだ思っていたりするから、かわいくない。
でも…またひとつ増えたトーク画面を見つめるあたしは、少しふわふわとしていた。
不思議な感情が、わき上がる。
それはきっと、親しげに接してこられたり、親切にされたりすることに慣れていないせいだと、自分の中でそう解釈していた。
明日は中間テスト、もし結果が良かったら菊谷くんにお礼を言うべきかな。
「…」
ラインの返事もちゃんと出来ないあたしに、そんなことが出来るのだろうか。
「夢希ちゃーん、ケーキ食べるー?」
リビングにいる、少し前に帰ってきたお母さんの声が、小さく聞こえてきた。
もう夕方の5時じゃん、こんな時間にケーキだなんて少しは考えてよね。



