「なんだそれ」

「ふふふ」

みんなが笑い、あたしの部屋が少し明るくなった気がした。

「……」

でも、ひとり冷めたあたしは、3人の輪の中には入っていかなかった。


お母さんが部屋から出て行き、あたしたちはおやつを前に、既に休憩モードに入ろうとしていた。

そもそもあたしは、勉強などする気がないのだから。

「あ〜生き返る!なっ、リョウ」

「……」

「食べたら続きやるぞ、2人とも」

「へいへい」

てかこの2人が歓迎されてる意味がわからない……勝手に来て、あたしの部屋にまで上がり込んで。

それに、勉強を教えて欲しいだなんて頼んだ覚えもないし。

「…勝手に家に来ないでほしいんだけど」

それでも、2人が善意で来てくれているのだと思ったら、言うべきか少し迷ったけど、こういう事はきちんとしておかなければ、という気持ちの方が強かった。