「ほら、ここはさ夢希、この公式を使うんだよ。そうすると…」
「……」
土曜日の午後、あたしはなぜか菊谷くんに勉強を教わっていた。
「おいロウ、夢希は前の学校でまだ習ってなかったから仕方ないとしても、何でおまえが解けないんだよ」
「わかんないから教わってんだろ。オレはリョウみたいにできねーからさ」
隣には佐久田くん、菊谷くんにつつかれても全く気にしていない様子で、
「てか夢希の部屋、超きれいだな!」
あたしの部屋を見渡していた。
「……」
そりゃ、引っ越してきたばっかだからね、ちらかってる方がおかしいよ。
「俺の部屋もそこそこきれいだけど?ロウもたまには片付けくらいすれば(笑)?」
「うるせーな、やるよそのうち。はい勉強勉強〜」
都合の悪くなった佐久田くんは、ノートに向き直っていた。
あたしもノートに向き直ろうとした時、
「夢希ちゃん入るわよ?調子はどうかしら」
ウキウキした声のお母さんが、部屋に入ってきた。
「……」
土曜日の午後、あたしはなぜか菊谷くんに勉強を教わっていた。
「おいロウ、夢希は前の学校でまだ習ってなかったから仕方ないとしても、何でおまえが解けないんだよ」
「わかんないから教わってんだろ。オレはリョウみたいにできねーからさ」
隣には佐久田くん、菊谷くんにつつかれても全く気にしていない様子で、
「てか夢希の部屋、超きれいだな!」
あたしの部屋を見渡していた。
「……」
そりゃ、引っ越してきたばっかだからね、ちらかってる方がおかしいよ。
「俺の部屋もそこそこきれいだけど?ロウもたまには片付けくらいすれば(笑)?」
「うるせーな、やるよそのうち。はい勉強勉強〜」
都合の悪くなった佐久田くんは、ノートに向き直っていた。
あたしもノートに向き直ろうとした時、
「夢希ちゃん入るわよ?調子はどうかしら」
ウキウキした声のお母さんが、部屋に入ってきた。