友達なんていなかった…。

夢も希望もなかったあたしは、いつも誰かのせいにしてひねくれてきた。

でもそれは、間違いだらけだった…。


そんなあたしの、忘れていた夢を思い出させてくれたのは、夢も希望もないと言っていたキミーーーロウだった。


ーーー15歳。

あたしたちは、暗闇から抜け出すために、不器用でも、それぞれの瞬間を駆け抜けた。


もうすぐ8月ーーーあたしたちは、16歳になる。

これから生きる毎日に、夢と希望を持って。


道標(みちしるべ)は、いらない。

胸の中にある小さな希望が、明日を作っていくんだ。


何もない毎日など、ないのだから……。







END.