15歳、今この瞬間を

ロウの座る席は廊下側の1番後ろーーついさっきまであたしが座っていた席だった。

そして机に突っ伏しているその姿は、抱きしめているように見えたからーー。

まるで、あたしが抱きしめられているみたいで……。

教室内では誰もがやる、よく見る仕草なのに、そこからこんな風に想像するだなんて…しかも泣きそうになるだなんて、あたし重症かも。

小さく震える身体は、その全身がロウのことを好きだと言っていたーーー……。


教室の雰囲気は、3学期に入ったことで一気に受験モードになり、休み時間に参考書を開く人数も、日に日に増えていった。

そして、学年最後のテストである学年末テストも終わって、その成績を基に願書が提出される。

あたしとリョウくん、それから…ロウも、S高を第一志望にすることができた。

あ、ついでに言うなら小野さんも。

最近登場していない斎藤さんは、ナントカっていう女子校を志望したとのことだった。

人生の分岐点ーーー大げさかもしれないけど、あたしは中学卒業をそんな風に受け止めていた。


そして、卒業式ーーー。