「おばさん、オレ荷物持つよ。それ重たそうだから。ケーキはまたにするよ」
「あらまあ、優しいのね〜佐久くんは。それじゃ、お願いしちゃおうかしら」
2人のやりとりに、ひとりホッとするあたしだった。
玄関のドアの前まで、ロウはお母さんの買い物した荷物を持ってくれた。
荷物を受け取りながら嬉しそうにニコニコしているお母さんに、複雑な気持ちになる。
「本当にありがとう。やっぱり男の子はいいわね〜。息子ができたらこんな感じかしら。またいつでもいらっしゃいね」
「あー…はい。でも、夢希が付き合ってんのは、オレじゃなくてリョウだから」
「え?なに?どういうこと??リョウって子が夢希ちゃんと…?ぇえ⁈」
突然舞い込んできた娘の情報に、お母さんは明らかにテンパっていた。
「じゃ、オレ帰ります。またな夢希!」
あたしは、小さく手を振った。
そうーーあたしの彼氏は、リョウくんなんだ。
ロウの言葉に、肩が落ちるのを感じていた。
「…」
外を見たら、ポツポツと雨が降りはじめていた。
「あらまあ、優しいのね〜佐久くんは。それじゃ、お願いしちゃおうかしら」
2人のやりとりに、ひとりホッとするあたしだった。
玄関のドアの前まで、ロウはお母さんの買い物した荷物を持ってくれた。
荷物を受け取りながら嬉しそうにニコニコしているお母さんに、複雑な気持ちになる。
「本当にありがとう。やっぱり男の子はいいわね〜。息子ができたらこんな感じかしら。またいつでもいらっしゃいね」
「あー…はい。でも、夢希が付き合ってんのは、オレじゃなくてリョウだから」
「え?なに?どういうこと??リョウって子が夢希ちゃんと…?ぇえ⁈」
突然舞い込んできた娘の情報に、お母さんは明らかにテンパっていた。
「じゃ、オレ帰ります。またな夢希!」
あたしは、小さく手を振った。
そうーーあたしの彼氏は、リョウくんなんだ。
ロウの言葉に、肩が落ちるのを感じていた。
「…」
外を見たら、ポツポツと雨が降りはじめていた。



