「うん…」
リョウくんが家の中に入っていき、嫌でもロウに意識が行く。
会いたいと思っていたその笑顔が、目の前にあった。
「なんで…」
それ以上言葉が出てこなくて、あたしは少しずつ目に涙が溜まるのを感じていた。
「リョウからヤマプリント取りに来いって連絡がきたから、それで来たんだ。オレんち、すぐそこだからーーて、どうした?」
サラサラとーーーロウの声は、頬を撫でるようにして耳まで届く。
「だ、大丈夫。目にゴミが…」
慌ててタオルで目をこすり顔をあげると、あたしを心配するロウの顔が近くにあった。
「ホントに、大丈夫だから……」
「そうか?それならいいけど」
「…っ」
そう言ってからロウは、右手で首の後ろを触った。
その姿に、上がる心拍数を抑えられなくなりそうだった時、
「あったぞ夢希」
戻って来たリョウくんの顔をとらえたあたしは、現実に引き戻された。
リョウくんが家の中に入っていき、嫌でもロウに意識が行く。
会いたいと思っていたその笑顔が、目の前にあった。
「なんで…」
それ以上言葉が出てこなくて、あたしは少しずつ目に涙が溜まるのを感じていた。
「リョウからヤマプリント取りに来いって連絡がきたから、それで来たんだ。オレんち、すぐそこだからーーて、どうした?」
サラサラとーーーロウの声は、頬を撫でるようにして耳まで届く。
「だ、大丈夫。目にゴミが…」
慌ててタオルで目をこすり顔をあげると、あたしを心配するロウの顔が近くにあった。
「ホントに、大丈夫だから……」
「そうか?それならいいけど」
「…っ」
そう言ってからロウは、右手で首の後ろを触った。
その姿に、上がる心拍数を抑えられなくなりそうだった時、
「あったぞ夢希」
戻って来たリョウくんの顔をとらえたあたしは、現実に引き戻された。



