「いいよ、大丈夫。それより夢希が迷惑だよな、知りもしない子に似てる似てるなんて言われてさ」
びっくりした……すごく不機嫌そうに見えたのに、あたしをフォローするなんて。
でも、ありさちゃんのことを"知りもしない子"って……仲良かっただろうに、何で名前で呼ばないんだろう。
やっぱり……何かあるのかな。
「……」
何て言ったらいいのかわからなくて、流れる沈黙の中、あたしはぬるくなった紅茶を飲み干した。
「あ、"ロウといえば"ネタ、俺もあるけど(笑)?」
「…」
そうして、話題がすり替わっていった。
「なになにー?」
リョウくんの機嫌が戻ったところで、あたしはこの話題に乗ることにした。
「本人気付いてないから内緒な。ロウのやつ、変な癖があってさー」
癖ーーーもしかして、あれのことかな。
「好きな子の話題になると、右手で首の後ろを触るんだ。だから、その癖を知ってる俺にはバレバレなんだよな。笑えね?」
「え……」
びっくりした……すごく不機嫌そうに見えたのに、あたしをフォローするなんて。
でも、ありさちゃんのことを"知りもしない子"って……仲良かっただろうに、何で名前で呼ばないんだろう。
やっぱり……何かあるのかな。
「……」
何て言ったらいいのかわからなくて、流れる沈黙の中、あたしはぬるくなった紅茶を飲み干した。
「あ、"ロウといえば"ネタ、俺もあるけど(笑)?」
「…」
そうして、話題がすり替わっていった。
「なになにー?」
リョウくんの機嫌が戻ったところで、あたしはこの話題に乗ることにした。
「本人気付いてないから内緒な。ロウのやつ、変な癖があってさー」
癖ーーーもしかして、あれのことかな。
「好きな子の話題になると、右手で首の後ろを触るんだ。だから、その癖を知ってる俺にはバレバレなんだよな。笑えね?」
「え……」



