「でも貼り出されたら、ちょっと恥ずかしいかも」
「いやいや、自信持っていい証拠だから(笑)」
軽く笑い飛ばすリョウくん…そりゃあなたは常連だろうけどさ。
「貼り出される」とは、定期テストで上位50位までに入ると、掲示板に名前が貼り出されるシステムのこと。
あたしとは違って、リョウくんは毎回10位前後をとるくらい頭が良い。
どうやったらそんなに賢くなれるんだ…。
「ねぇ、リョウくんは何でS高に行きたいの?」
「さて、そろそろやるか。夢希の苦手なところをピックアップしておいたんだ」
そう言うと、リョウくんは数学の教科書に貼ってある何枚もの付箋を指差した。
「……」
志望校について聞いただけなのに…そこスルーするところ?
だって気になるじゃん、リョウくんほど頭が良ければ、もっといい高校に行けるはずだもん。
答えたくない何かがあるのかな……でももう聞けなくて、あたしはリョウくんの指差した付箋に目をやった。
「…けっこう、あるね」
「ひとつずつ潰していけば、すぐ終わるって」
リョウくんだけが、余裕の笑みを見せていた。
「いやいや、自信持っていい証拠だから(笑)」
軽く笑い飛ばすリョウくん…そりゃあなたは常連だろうけどさ。
「貼り出される」とは、定期テストで上位50位までに入ると、掲示板に名前が貼り出されるシステムのこと。
あたしとは違って、リョウくんは毎回10位前後をとるくらい頭が良い。
どうやったらそんなに賢くなれるんだ…。
「ねぇ、リョウくんは何でS高に行きたいの?」
「さて、そろそろやるか。夢希の苦手なところをピックアップしておいたんだ」
そう言うと、リョウくんは数学の教科書に貼ってある何枚もの付箋を指差した。
「……」
志望校について聞いただけなのに…そこスルーするところ?
だって気になるじゃん、リョウくんほど頭が良ければ、もっといい高校に行けるはずだもん。
答えたくない何かがあるのかな……でももう聞けなくて、あたしはリョウくんの指差した付箋に目をやった。
「…けっこう、あるね」
「ひとつずつ潰していけば、すぐ終わるって」
リョウくんだけが、余裕の笑みを見せていた。



